緑茶も紅茶も烏龍茶も同じお茶の木から作られていて、茶葉に違いはありません。その違いはお茶になるまでの加工方法にあります。
緑茶は茶葉をそのまま乾燥させ、紅茶は発酵させてから乾燥させます。烏龍茶はその中間の状態で乾燥させたものです。
今ではそれぞれに適した栽培方法、品種改良が進んでいますが、お茶の木から出来る茶葉は、烏龍茶にも紅茶にもなるというわけです。
意外によく聞かれる質問なのですが、緑茶とは不発酵のお茶、日本茶全般のことで、煎茶、玉露などは、栽培方法や加工工程で違いが生まれるものです。
煎茶は茶葉を摘み取るまでの間、ずっと太陽の光を浴びて育ったお茶で、玉露は茶摘み前の一定期間、太陽の光を遮断したお茶です。これによって玉露は光合成がとまり、カテキンの生成が減少していきます。つまり、人工的にカテキンの育成をコントロールすることで味を変えているわけです。簡単に言うと、玉露は渋みが少なく、煎茶は渋みが強いお茶と言う表現ができるかと思います。